第10回授業として東京海洋大学「海鷹祭」見学を行いました
一般社団法人日本3D教育協会は、2024年11月3日(日)、海洋や3Dに興味がある全国の中学生を対象にした「海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクト2024」の第10回授業として、海洋研究の学びを深めることを目的として、東京海洋大学の学祭の見学を実施しました。この活動は、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
8月の千葉県勝浦市での海洋合宿以来の対面授業となったこの日、全国から集まった四期生の研究生たちは、久しぶりの再開に笑顔を見せていました。第65回海鷹祭のテーマは「リメンバー・シー」海の存在が我々の生活にどれほど深く関わっているかを再認識し、感謝の気持ちを抱きながら海とのつながりを大切にするという願いが込められていました。海洋大学でしか味わえない、ユニークな視点で海を満喫できる催し物が多く繰り広げられ、早朝からたくさんの人が訪れていました。
公式サイト:https://umitakasai-kaiyo.net/
開催概要
日時:2024年11月2日(土)〜11月4日(月)
場所:国立法人 東京海洋大学「海鷹祭」
対象:海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクト 四期研究生11人(全国の中学1年生〜3年生)
マリンサイエンスミュージアムの見学
午前中は「海へのいざない」をテーマに、生き物から食品まで幅広く展示されている、東京海洋大学の人気の施設「マリンサイエンスミュージアム」を見学しました。(マリンサイエンスミュージアムは、昨年1月、海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクトの企画で東京海洋大学の皆さん等と千葉県和田浦の海岸で掘り起こしをした「コククジラ」の骨格標本の展示も、入り口で見学することができます。)
この日は、標本展示を見学するだけではなく、東京海洋大学の学生による解説も聞くことができました。博物館実習に取り組む学生の皆さんが企画した展示「からだ展」が特別展示されており、「からだ」「身体」「殻だ」を掛け合わせて、海の歴史から生物にとっての栄養成分の重要性等の生態を学べる素晴らしい機会でした。以下は、研究生が触っているのは化石の牡蠣で不規則な形をした殻や現生の牡蠣などと触って比べてみるという展示や、貝一つとっても様々な形があり実際触ってみることでその違いをみてみようという展示がありました。
海洋資源エネルギー学科内田先生講義「海洋プラスチック問題って何が問題なの?」受講
午後は、内田 圭一先生(海洋資源エネルギー学科)の講義を聴講しました。
海洋プラスチック問題について、様々な研究報告などと比較しながら説明いただきました。マイクロプラスチックが、日常生活でどのように食生活に紛れ込んでいるのか、化粧品など実際に問題になった事例解説など、実験の貴重な映像が見られたこと、プラスチック問題を研究者と世間がどう感じているのかの視点で学ぶことができました。
研究生たちの感想
・マイクロプラスチックは世界中の海のいたるところにあり、特に日本では多いということ 日本がプラスチック対策に特に力を入れているのだと思っていたのですが他の国の方が力を入れていることに驚いた
・学生のみなさんが、みんな優しくて誰と話しても知識が深くて、僕もあんなふうになりたいと思った。深海研と動植研、どちらに入ろうか真剣に悩んだ
・学芸員の方に標本の作り方や化石の話、展示の話(特に骨の進化について)などの話を聞くことができた。またこれまで、ミュージアムに行くことができていなかったので、見られてよかった
<団体概要>
団体名称 :一般社団法人日本3D教育協会
URL :https://kaiyo-3d.y-artfactory.jp
活動内容 :3D教育・3D研究
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。