山之内 沙月さん【4期生紹介】


研千葉県 中学1年生
究対象:ホウボウ
テーマ:音を発する魚

――プロジェクトに応募したきっかけを教えてください

私は、小さい頃から深海生物の進化過程が好きで、その研究をしたいと思ったからです。
私は、3D プリンターを使って、物の構造や、組み立て方などを学んだり、いろいろなパターンの形をつくり、プログラミング的思考を学びたいなと考えていました。
以前、千葉市科学館で 3D プリンターを使って簡単なキーホルダーを作った事があり、パソコンの平面の画面の中で、3 次元を考える事が難しくもとても楽しかったので、もっと挑戦してみたくなりました。

――これまで頑張ってきた取り組み

3歳からヴァイオリンを始め、私は小さい頃からバイオリンを習っていて、小学4年生の時に第41回全日本ジュニアクラシック音楽コンクールで第4位、小学校5年生の時に第11回日本音楽コンクールで金賞、会長賞、千葉県教育長賞、文部科学大臣賞受賞、ピアノでは第13回国際ジュニア音楽コンクールにて第4位など日々音楽と向き合ってきました。

――研究対象を選んだ理由は何ですか?

研究対象の生物を決める時に、小さい頃からバイオリンをやっているので音に関連のある魚がいたらと話ししたところ、
音を発する魚がいるということを知って、いくつか候補を挙げてくださった中から、名前は知っているけど普段見ないホウボウに興味を持ったからです。

――どんな点に工夫して研究に取り組みましたか?

浮き袋や発音筋などを調べるために3DモデルとCTデータを使いました。
このモデルの青いところが浮き袋で、赤いところが発音筋です。


今回私が発音筋の場所を特定できた理由は、右の写真がホウボウのCTデータで色の違いはX線の透過率によるものです。
黒色のところが空気、青色が筋肉、白色が骨で、緑のところは筋肉よりX線の透過率が低いものになっています。
他の魚種になりますが、その魚の発音筋にはミトコンドリアという物質が約53%を占めていて、これは高密度の為、CTの透過率に影響を与える可能性があると考えたからです。更に浮き袋の周りについているので、発音筋を振るわせる事についても可能だと考えました。

――将来の夢・目標を教えてください

世界で活躍できるヴァイオリニストになり、日本の文化を伝えたり、異文化交流の場を作りたいです。
そして、海洋汚染など、世界的に問題となっていることに、少しでも貢献できるように頑張ることが目標です。
もしヴァイオリニストとして有名になれたら、プロジェクトのことや、3Dについても広められたらと思います。

また、今回はホウボウなど音の出る魚の特徴を調べた経験や視点を活かして、息を吹き込んだりする楽器以外に3Dプリンターで音が出るような新しい楽器を作れたら面白いなと思います。