3D技術を活用したアクティブラーニング
海洋生物研究の分野では、その生物を取り巻く環境や分類学、生物学、生態学、解剖学などの様々な観点から一つの物事を徹底的に研究できる人材が求められています。
近年様々な研究分野でも最新の3D技術が活用されており、これらの最先端技術を学習に取り入れることで図鑑などから分かる表面的な情報だけではなく、自発的な学びの機会がうまれます。
3Dの専門家である吉本大輝(一般社団法人日本3D教育協会 代表)を中心とし、中学生9名のメンバーを選抜し、全13回の授業で一人一つの海洋生物について徹底的に研究し3Dデータを活用し成果の発表を行います。
なぜ3Dなのか?
日本は現在3D教育後進国であり、社会全体で深刻な3D技術者不足を抱えています。
教育者も常に不足しており、3Dを学ぶ機会もほとんどないのが現状です。
そのため、海洋研究の分野でも3D技術者は常に不足しており、
3D技術を学ぶことにより解決できる問題が未だに多く存在しています。
中学生のうちから3Dに触れる機会を作ることで将来的に様々な分野で活躍する3D技術者、
研究者を育成することができ、それらが海洋研究・海洋開発の発展にもつながっていきます。
3DとSTEAM(スティーム)教育
STEAM(スティーム)教育:
科学(Science)・技術(Technology) ・工学(Engineering) ・芸術(Art)・数学(Mathematics)
の教育分野を総称した教育モデルであり、
これからの世界の経済成長に不可欠な要素と言われています。
●文部科学省、経済産業省でSTEAM教育を推進しています。
●海外では3DプリンターがSTEAM教育の一つとして注目されています。
●国内でもプログラミング教育とともにようやく注目され始めました。
自動車開発や宇宙開発、ゲーム開発など、
あらゆるものづくりの現場で常に3D技術が使われています。
早い時期から3Dプリンターなどの3D技術に触れることで、
将来の学習のハードルを下げることにつながります。
また、3Dプリンターの学習を目的にするのではなく、
海洋研究で用いられる3D技術を用いることで、
3Dプリンターの有用性を体感してもらいます。
海と日本プロジェクト
日本財団「海と日本プロジェクト」は、海にまつわる社会課題を伝え、海を未来へ引き継ぐためのアクションを推進するプロジェクトです。海で進行している環境の悪化などの現状を、子供たちをはじめ全国の人たちが「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、政府と連携し、オールジャパンで推進しています。
専門家/講師
海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクト プロデューサー 合同会社吉本アートファクトリー 代表:3Dスペシャリスト 吉本 大輝 DAIKI Yoshimoto 一般社団法人3D教育協会 代表 フルカラー3Dプリンターの第一人者であり企業のアドバイザーも行っている。 フィギュアの3D造形からプラモデルの3D CAD設計、 アニメーション用3Dモデル作成など多岐にわたる3D業務に従事。 3D教育と普及にも力を入れており、様々な3D教育プロジェクトを運営している。 コラム | |
海洋主任講師 東京海洋大学 海洋資源環境学部 助教:海洋スペシャリスト 中村 玄 GEN Nakamura 東京海洋大学 海洋資源環境学部 鯨類学研究室 助教 博士(海洋科学) 学部4年以降クジラの研究に携わる。日本鯨類研究所の研究員を経て現在に至る。 調査で世界各国を飛び回っている。 |
他にも多数のスペシャリストが在籍し、みなさんの研究をサポートします!!