最新3Dサイエンス技術と海洋生物分野のコラボレーション!中学生9名の個性が表現された「一期生研究成果発表会」を開催しました

一般社団法人日本3D教育協会は、2022年5月22日、コングレスクエア日本橋にて、最新の3D技術を活用した海洋生物の研究を通じて、物事を深く追求できる人材を育成する「海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクト2021」の第一期生成果発表会を実施しました。

このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

  • イベント概要
開催概要「海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクト2021」の第一期生成果発表会
日程2022年 5月22日(日)13時〜16時
場所コングレスクエア日本橋
参加者生徒:中学生研究員9名(1名動画での参加)
講師:プロデューサー 3D主任講師 吉本大輝
東京海洋大学海洋環境科学部門助教授 中村 玄
東京海洋大学海洋環境科学部門准教授 石井 晴人
宮崎大学農学部 海洋生物環境学科准教授 村瀬 敦宣
かごしま水族館獣医師 大塚 美加
共催:日本財団 海と日本プロジェクト 
協力:アップルツリー株式会社代表取締役社長 朴 秀明氏
株式会社エヌエスエス 代表取締役社長 野田 祐介氏
ナノダックス株式会社取締役社長 佐藤 勲昌氏
株式会社ボーンデジタル 冨田 賢一氏
株式会社ミマキエンジニアリング 今利 宣隆氏
株式会社ワコム代表取締役社長兼CEO 井出 信孝氏
  • 自由に表現する素晴らしさが伝わる9名のプレゼンテーション

「海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクト」は、最新の3D技術を活用した海洋生物の研究を通じて、将来様々な分野で活躍できる人材を輩出することを目指し、物事を深く追求できる人材育成を目的としたプロジェクト。選抜された9名の中学生が、日本の第一線で活躍している3Dの専門家である吉本大輝を中心に、昨年9月の入学式から約8ヶ月、海洋分野の専門家たちのアドバイスを受けながら一人一つの海洋生物についてテーマを定め研究を重ねてきました。3Ⅾモデリングを基礎から実践形式までを集中して学び、海洋生物の研究として活用しながら、本発表会では、最終成果物として出力した自身の作品を手に、成果発表会に臨みました。

2021年5月、募集をかけた際のエントリーシートでも、海洋生物やプログラミング、3D技術への興味や関心を強くもって、既に何らかのアクションをしていた研究生たち。本プロジェクトでテーマ設定した海洋生物について深く研究し、通常の標本では表現できないゼラチン質のクラゲの内臓や生殖層などの見えづらい細部までを綺麗に再現した3D作品を作成した生徒や、クジラやウニなど身近に見たことがあるものの、内部構造まで手に取って観察したり理解することが難しい海洋生物について詳細に調べてモデリングした生徒など、個性豊かなプレゼンテーションが展開されました。生徒の発表のあとは、これまで研究に寄り添ってきたテーマごとの専門家から、フィードバックがありました。まだ論文でも語られていない研究に取り組み、新たな気づきを得た生徒や、何時間もかけて細かい部分を調べた生徒に対し、労いの言葉や、感嘆の声などが聞かれました。

・研究生の3D出力品

(左上から時計回り:ウニ、マンボウ、ミンククジラ3亜種 バンドウイルカ、ジンベエザメ)

主任講師・プロデューサー吉本から、冒頭挨拶で「中学生のうちから3D技術に触れることで将来的に様々な分野で活躍する3D技術者、研究者を育成することができ、それらが海洋研究・海洋開発の発展にもつながる。」と語られました。そのプロジェクトのねらいや期待を想定以上に上回る、研究生の探求心と着眼点、想像力と豊かな個性が光る作品が出揃いました。3D作品は発表会の前後に展示スペースに飾られ、来場者は手に取って360度見ながら、精密に再現された作品への驚きや、美しい出来に思わず笑顔がこぼれる姿が見られました。

(左上から時計回り:シャチ 北半球3タイプ、ヒトデ、クラゲ、モンガラカワハギ ウマヅラハギ)
  • 日本財団 海野常務からのメッセージ・2期生募集とこれからの展望

「研究生の発表を聞きながら希望を感じました。3Dプリンターを使うためのデータを作るためには研究と調査が必要ですが、今回その結果をしっかりと形にしてプレゼンテーションできていたことが素晴らしいと思います。みなさん素晴らしかったですが、失敗例を自分たちで分析し、こうした場で伝えながら、今後実現するためにはどうしたら良いのかを企業の方が話されていた場面も見られ、今後そのような(生徒の研究課題に企業が取り組むなどといった)会話ができる状態になると面白いですね。将来一緒に仕事をすることになるかもしれませんので、私も非常に楽しみにしています。
また、2期生の募集も始まります。1期生のみなさまにはさらに進化をして頂くために、新しいプロジェクトを企画しています。3D技術をもったみなさんにしか出来ないプロジェクトですが、『海洋×3D』の技術と知識をフィールドで活かす企画として、コククジラの骨格を発掘&3Dデータ化プロジェクトを予定しています。」

  • 発表会の様子は、YouTubeでご覧いただけます!

3時間にわたり開催された成果発表会ですが、研究生の発表につきまして、全編をアーカイブ動画でご紹介いたします。ぜひご覧ください。

団体概要

団体名称 :一般社団法人日本3D教育協会
URL :https://kaiyo-3d.y-artfactory.jp
活動内容:3D教育 3D研究

【公式メディア】
webサイト:https://kaiyo-3d.y-artfactory.jp
Twitter: https://twitter.com/kaiyo_3d
Youtube:海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクト公式チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC7GrNuJKT90n53UrvuAOYpg 

日本財団「海と日本プロジェクト」

さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。

https://uminohi.jp/

<お問い合わせ先>

海洋研究3Dスーパーサイエンス実行委員会  事務局長・吉本大輝

電話:080-9274-8521  メールアドレス:kaiyo-3d@y-artfactory.jp

海洋研究3Dスーパーサイエンス実行委員会は、

日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、本事業を実施しています。