海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクト 二期生入学式を開催します。

いよいよ、海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクトの二期生の研究がスタートします。
一般社団法人 日本3D教育協会は2022年7月22日(金)に海洋や3Dに興味がある中学生を対象にした「海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクト2022」の入学式・第1回授業を開催致します。

このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

「3Dスーパーサイエンスプロジェクト」のねらい

最新の3D技術を活用した海洋生物の研究を通じて、将来、様々な分野で活躍できる人材を輩出することを目指し、物事を深く追求できる人材を育成します。

海洋生物研究の分野では、その生物を取り巻く環境や分類学、生物学、生態学、解剖学などの様々な観点から、一つの物事を徹底的に研究できる人材が求められています。

近年、様々な研究分野でも最新の3D技術が活用されており、これらの技術を学習に活用することで図鑑などから分かる表面的な情報だけではなく、より深いレベルの研究が可能になります。

日本の第一線で活躍している3Dの専門家である吉本大輝(合同会社吉本アートファクトリー代表)を中心とし、9名の中学生研究生を選抜し、全13回の授業で一人一つの海洋生物について徹底的に研究し3Dデータを活用し成果の発表を行います。

海洋生物研究と3Dの未来ー吉本大輝講師より

「3D主任講師としてプロデューサーとして皆様の研究を支えていければと思います。プログラミングが好きな子もいれば海洋が好きな子もいると思いますが、みんなの未来がどんどん開けていくのを楽しみにしております。3Dは、文部科学省、経済産業省で推進しているSTEAM(スティーム)教育の一環としてプログラミング教育も国内で注目されています。」

海外では3Dプリンターが既にSTEM教育として注目されている。 ※STEAM教育:科学(Science)・技術(Technology) ・工学(Engineering) ・芸術(Art)・数学(Mathematics)の教育分野を総称した教育モデル。これからの世界の経済成長に不可欠な要素

2021年に行われた一期生入学式の様子

社会課題の背景としては、日本は現在3D教育後進国であり、社会全体で深刻な3D技術者不足を抱えています。教育者も常に不足しており、3Dを学ぶ機会がないのが現状です。中学生のうちから3Dに触れることで将来的に様々な分野で活躍する研究者を育成できて、海洋研究・海洋開発の発展にもつながると考えられます。

ミマキエンジニアリング社のフルカラー3Dプリンターを活用して作成したマッコウクジラ玉骨標本©︎吉本アートファクトリー

また研究分野での3Dの活用事例としては、化石などの貴重で触ることのできない標本を3Dデータとして保存し学術研究に活用したり、そのデータを3Dプリンターで出力することでハンズオンできる展示物として博物館などでの教育普及に生かすことができます。

将来的には海洋生物の3Dデータを保存するデータベースを構築することで従来の写真や動画などの資料よりも、標本などの一次資料により近い密度の情報を後世に残し、研究や教育用途に3Dデータを活用できる土壌を構築したいと考えています。

ただこれらの構想は一人の力では決して実現できないので、今後研究生の皆さんとは生徒と先生ではなく3D技術を持った仲間として様々な問題に共に取り組みをしたいと思っています。

団体名称 :一般社団法人日本3D教育協会
URL :https://kaiyo-3d.y-artfactory.jp
活動内容:3D教育 3D研究
【公式メディア】
webサイト:https://kaiyo-3d.y-artfactory.jp
Twitter: https://twitter.com/kaiyo_3d
Youtube:海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクト公式チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC7GrNuJKT90n53UrvuAOYpg 

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

<お問い合わせ先>
海洋研究3Dスーパーサイエンス実行委員会  事務局長・吉本大輝
電話:080-9274-8521  メールアドレス:kaiyo-3d@y-artfactory.jp
海洋研究3Dスーパーサイエンス実行委員会は、
日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、本事業を実施しています。