永井健太さん【三期生紹介】

研究対象 ウミガメのタマゴ

―プロジェクトに応募したきっかけは?

学校では「フォトメディア部」に所属したり、生徒会長をして「#聖学院に改革を」というテーマで取組みをしたり、学校にある3Dプリンターを使い倒す研究をしていたり、様々な活動をしています。中学校に入ってはじめて3Dプリンターに出会いました。そしてfusion360を使い様々な創作活動をしたりしました。

中学1年生の時に初めて作った3Dプリンターで作った作品。公衆電話(Fusion360で作成)

聖学院の山本周先生と海洋3Dスーパーサイエンスプロジェクトの第一期生の岡田先輩にこのプロジェクトを紹介していただきました。私は、モデリングの技術を上げたいという想いとunityなどでCGアニメーションを作ってみたいという想い、SDGsや海洋問題についてもっと学びたいと想いがあったため、応募しました。

―研究対象の海洋生物の魅力・特徴を教えてください

学校で、「SDGsプロジェクト」に所属しています。コンポスト、プラごみ・ペットボトル削減、電力削減に取り組む大きなプロジェクトで、中2の夏から参加しており、中1の時にごみ箱から大量に溢れるペットボトルに「この現状にクラスメイトは誰も疑問を持たないのか」と思い、学校内のペットボトルを減らすためにプラごみ・ペットボトルチームに参加しました。そして「SDGsプロジェクト」で学んでいく中でマイクロプラスチックによる海洋汚染があることを知り、ウミガメが餌と間違えてプラスチックごみを誤飲するという問題を聞いたことから、ウミガメに興味を持ちました。

ウミガメは1億年前から生息されていたとされ、今でも長寿のシンボルとして文化風習の中で崇拝されてきたそうです。しかし、そんなウミガメも環境省が定めたレッドリストに載っており、絶滅危惧種に指定されています。

―研究のポイントを教えてください

初めはウミガメのプラスチックごみの誤飲を解決するようなアイデアやデザインを考えていましたが、短期間では困難と考えて、ウミガメの生態の「1」の部分を作ってウミガメに対する理解を深めたいと思い、制作に取り組みました。

ピンポン玉程度の大きさで、中には子ガメが入っている3Dモデルを制作しました。

―プロジェクトで得た学びや気づき

これまでも学校で3Dプリンターを使って色々なことに取り組んできましたが、海洋と結び付けて研究する面白さと、難しさどちらも感じました。またこのプロジェクトでは、絵を3Dで描いているような独特の感覚の難しさがありました。

3Dと一言に言っても、色々なアプローチがあって、フルカラー3Dプリンターの難しさを実感できたことが非常に学びになりました。