東京海洋大学にて第7回授業を開催しました!

一般社団法人3D教育協会は、2022年10月16日(日)、海洋や3Dに興味がある学生を対象にした「海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクト2022」の第7回授業を東京海洋大学、マリンサイエンスミュージアムにて開催いたしました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

  • 東京海洋大学名物!マリンサイエンスミュージアムの見学

第7回授業は、第1回授業で授業をしていただいた東京海洋大学海洋環境科学部門 助教 中村玄さんを講師に実施され、まずは東京海洋大学内にあるマリンサイエンスミュージアム内を案内して頂きました。
中村先生の解説では、クジラの特徴である尾びれの部分には、実は骨がない事や、後ろ足が退化した骨が残っている、この骨は哺乳類である我々とクジラの共通項であるというお話など、ご自身の体験などから海洋生物に対する知見をお話いただき研究生達には貴重な体験になりました。
研究生達は自身の研究対象の標本や、クジラの骨格標本を生で見る機会に興奮し、中村先生の解説を熱心に聞いていました。

  • 第7回授業では3Dスキャンについて学びました。

午後に行われた授業では、実際にクジラの背骨を3Dスキャナーでスキャンし、実際の標本や骨格などを3Dデータにする為の技術について学びました。
研究生の一人、小柳遥雅くんは、夏に和田浦で実施した海洋合宿の際に漁港から譲っていただいた『ナヌカザメ』を骨格標本化し、今回の授業に持参してきていました。「是非この標本をスキャンさせてほしい」と中村先生と交渉し、自作の標本をCTスキャンして興味深そうに観察していました。
※和田浦での海洋合宿の様子は下記よりご覧いただけます。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000968.000077920.html

3Dスキャンに挑戦するにあたって、事前に座学を行い、3Dスキャンの仕組みや種類などを理解してからスキャンを開始しました。最初はスキャンに対して知識が無かった研究生達も、座学と実践を経て、今後の自身の研究に活かそうとする前向きな姿勢が伺えました。

  • 授業の感想

長谷川さん:貴重な標本やクジラの骨格標本を見る事が出来て嬉しかったです。
齊藤さん:自分より大きい生物の標本の見学や3Dスキャンの技術を学んでとても勉強になりました。
杉山さん:海洋生物の標本を見学出来たりスキャンの方法などを知れてとても楽しかったです。
長田さん:普段は触る事の出来ない3Dスキャナーなどを触って貴重な体験が出来たと思います。
小柳さん:見た事がない展示品やスキャナーを触る事が出来て楽しかったです。
関根さん:スキャナーでのスキャンは思っていたより技術が必要なんだと知りました。
渕さん:久しぶりに研究生の皆と対面で授業出来て嬉しかったです。
久保田くん:3Dスキャナーに触れた事で研究の幅が広がったと感じました。
山口くん:今まで触れる事がなかったスキャナーに触れて嬉しかったです。スキャナーの値段を聞いて自身がスキャナーを触っている事にプレッシャーを感じました(笑)

来年の3月に控える卒業式まで、全13回の授業も折り返しです。研究生達と共に3Dの技術を通して海洋生物の素晴らしさを学ぶ事に取り組んでまいります。

<団体概要>

団体名称:一般社団法人日本3D教育協会
活動内容:3D教育・3D研究
URL:https://kaiyo-3d.y-artfactory.jp

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/