久保田莉央さんインタビュー

東京都 中学3年生 久保田 莉央(くぼた りお)さん 研究テーマ:カサゴ

2年前から釣りを始めて魚が好きになりました。
釣りをしていると魚について知れる事が多く面白くて夢中です。

釣りをしていたらゴミがたくさん流れている事がわかりました。私も根がかりで回収できなかった仕掛けや釣り糸を海に残してしまった事があります。それらが海の生物たちにどのような影響を与えてしまっているのか知りたいです。

カサゴを研究対象に選んだ理由
今一番好きな魚です。魚の中でも根魚が好きで研究したいと思っています。
なぜ根魚かというとその大きな瞳や行動に惹かれたからです。
カサゴなどは他の魚と比べて顔に対する眼の比率が大きい様に思います。
眼の比率が行動様式にどのような影響を及ぼしているのかは将来研究したいテーマのひとつです。

このプロジェクトへの志望動機
私は生物部の先輩たちの研究「ボラはなぜ跳ねるのか」の発表のためにボラの模型を作りました。
先輩の研究は、「ボラの体内には空洞という器官があり、顔を水面から出すことでそこに空気をため、呼吸の補助に使っているのではないか」というもので、マリンチャレンジプログラム2021の全国大会で発表するために模型を作りました。材料は粘土や針金、ビニールなどで注射器を使って空気を入れることができるものです。この研究を引き継いだ私は3Dプリンターがあれば、ボラの頭部を正確に再現することができ、頭部を出すだけで空洞に空気をためることができるかどうかを模型で実験することができると考えていました。そんな時にこのプロジェクトを知りました。きっかけになったボラの研究と自分の研究対象種であるボラは別の魚ですが、いつか引き継いだ研究をより深いものにしたいと考えています。

マリンチャレンジ2021 全国大会発表で使用されたボラの模型

8月に行われた海洋合宿の感想
普段では見る事が出来ないたくさんの魚を見たり獲ったり、釣る事が出来て嬉しかったです。
自然が多く環境が良いところだったので楽しかったです。

今後の展望
自分の好きなカサゴの精巧な模型を作りたいです。
眼やヒレの形などの素晴らしい造形を3Dプリンターで再現したり他の根魚や遊泳魚の模型を作って比較などを行いたいと思っています。
また、釣りが好きなので3Dプリンターで様々な種類のルアーを作成し魚がどれに興味を示すかなど、魚の視力に関する研究を進めてその結果を踏まえてどこの釣具屋にも売っていない様な最高のルアーなども作ってみたいです。

久保田くんが3Dプリンターで出力した自作のルアー
久保田くんが3Dプリンターで出力した自作のルアー

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