長谷川 更紗さん【研究発表】
東京都 中学3年生 長谷川 更紗(はせがわ さらさ)さん 研究テーマ:ヒカリキンメダイ
■研究対象を選んだ理由
ヒカリキンメダイが目の下を光らせながら泳ぐ姿を見て好きになりました。ヒカリキンメダイを研究したくて海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクトに応募しましたが、私よりヒカリキンメダイが好きな学生はいないのではないかと思っています。
■発光器について
ヒカリキンメダイの特徴的な発光器は体の15%を占めると言われていて、コミュニケーションや敵から身を守るため、えさを捕まえるためなどに使われていると言われています。発光バクテリアが生息していて、共存することで光を出していると言われていますが、ヒカリキンメダイ自身はバクテリアの発光を管理できないため、回転しながら疑似的に消灯する形です。
イボのようにくっついているわけではなくて、実はほっぺたにポケットのようなものがあり収納されています。そこの筋肉が発光器を半回転させることで明滅します。
研究方法
発光器に注目して研究を進めました。とにかく資料が少ないので、沼津港深海水族館とサンシャイン水族館に行き写真を撮ることで確保しました。
沼津港深海水族館では特別にエサやりの様子を見せていただき、じっくり研究することができました。
■3Dモデル
ヒカリキンメダイの発光器やヒレの形状に気をつけて作りました。色を付けるときは自分で撮影したものや新江ノ島水族館の写真を参考にしました。
工夫したところとしては、頬と発光器の間に大きな段差が生まれないようにしました。ヒレは凹凸がないので筋がありながら角ばった見た目にならないように注意しました。発光器の部分は蛍光塗料を使用しました。
■今後取り組んでいきたいこと
3Dモデルをこれからも作っていきたいなと思います。世界中どんな場所からでもおしについて研究できるようにしたいです。ヒカリキンメダイの発光器の回転を再現できるようなモデルを作りたいと思いました。ヒカリキンメダイは知名度も資料もとても少ない魚なので、360度色々な角度からヒカリキンメダイを見ることのできる、回転するようなモデルも作っていきたいです。
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