長谷川更紗さんインタビュー

東京都 中学3年生 長谷川 更紗(はせがわ さらさ)さん 研究テーマ:ヒカリキンメダイ

自分は覚えていませんが小さい頃に魚が泳いでいる動画を見せると落ち着くことがあったらしく本当に生まれた時から魚が好きだったんだと思います。サンシャイン水族館に通ったり、図鑑などをよく見ているうちに陸の動物より海の動物が「綺麗だ」と感じてそこから興味を持って海洋生物を調べるようになりました。

ヒカリキンメダイを研究対象に選んだ理由
中学生になってから特に深海に興味を持つ様になりました。深海は浅海に比べ、解明されている種や生態が極端に少ない為、好奇心をくすぐられます。そんな深海生物の中でも特にヒカリキンメダイが好きです。私はサンシャイン水族館の洞窟を模した水槽で泳ぐヒカリキンメダイをみた時からヒカリキンメダイの虜になりました。ヒカリキンメダイは浅海にも現れる魚でありながらあまり生態が解明されていません。さまざまな水族館で飼育できる程度の大気圧への耐性を持つ魚ですが、何故目の下に発光器を持つのか、何の目的で使っているのかなどまだ解明されていないことは沢山あります。また主食や繁殖方法、体の構造なども謎です。今回のプロジェクトで少しでもヒカリキンメダイのことについて知ることが出来ればと思っています。

このプロジェクトで取り組みたいこと
目の下の発光器を一斉に光らせて群れで泳ぐヒカリキンメダイに心を奪われてから、ヒカリキンメダイは私にとって「推し」のような存在になりました。しかし、深海魚は観測数や捕獲数も少なく、素人が飼育・研究をすることは難しいためこのプロジェクトを通して専門家と共に大好きなヒカリキンメダイについてもっと詳しく知って、ヒカリキンメダイの謎を解き明かし、人間の生活の役に立つ様な発見ができたら幸せです。
また、3Dスキャンは標本と違い、自分の欲しい情報だけを可視化することが出来ます。また複数の人間に同じ模型を同時に見せることも可能です。3Dプリンターを用いてたとえばヒカリキンメダイの発光器を出力し、より多くの人にヒカリキンメダイの魅力を自身の研究や3Dの技術を深めることで伝えることが出来ればと思います。 

8月に行われた海洋合宿の感想
勉強ももちろんですが、ほかの研究生と仲良くなる事が出来てとても嬉しいです。
実際に海に行って先生に教科書やノートなどを使う座学ではなく魚を見ながら、触りながら行われる授業が斬新で楽しかったです。
また、釣りを体験するのは初めてでしたが初心者でわからない自分でも他の人に教えてもらいながら私も釣る事が出来たのでいい思い出になりました。

今後の展望
私の研究対象であるヒカリキンメダイには発光器があり
発光器を使ってバクテリアで発電できるような装置を作成することが出来ればいいなと考えています。
好きなヒカリキンメダイのことを詳しく研究してもっと理解したいです。

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